オススメ度 2.35
メイト音楽学院(小岩校)
- 東京都江戸川区南小岩6-14-28 杉本ビル5F
https://goo.gl/maps/75gRTpZUafD2
03-3671-4049
http://www.mate-music.co.jp/experience/contact.html
http://www.mate-music.co.jp/index.html
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1. 体験レッスン申し込み [レスポンスのスピード・対応力]
こちらの体験レッスンは無料で受けられ、所要時間は約45分間。
HP上のメールフォームから、希望日や時間、科目などを選んで申し込んでみると、すぐに自動返信メールを着信。
簡単なやりとりでその日のうちにレッスン日時が確定して、スムーズな印象でした。
ただ気になったのは、「アンケートなどがありますので10分ほど早めにお越しください」と書かれていたこと。 -
2. いざ体験レッスンへ [教室へのアクセス&ロケーション]
小岩教室があるのは、JR小岩駅から歩いて5分ほどの場所。
メイト音楽学院には小岩校と豊島校がありますが、ボーカルレッスンを受けられるのは小岩校だけですのでご注意を。
南口を出ると放射線状に何本か商店街があり、その中のひとつ、フラワーロードを進みます。
歩道にはアーケードが付けられていて、「雨の日も傘をささなくて済みそう」と喜んでいたものの、あとで聞くとアーケードの取付位置が高すぎで役立たずなのだとか(笑)。
昭和レトロな雰囲気の下町の商店街を歩いて行くと、右手に教室の看板を発見。細い路地側にまわってエレベーターに乗り、5階へ上がります。
エレベーターを降りるとそこは、商店街以上にレトロな雰囲気のメイト音楽学院。
気候が良かったせいかドアも窓もすべて開け放たれ、あまりの緊張感のなさにビックリ。
まぁ、ポジティブに考えてみれば、素晴らしく開放的な空間が広がっているとも言えるでしょう。
入口右手には、スチール製の大型シューズラック。合宿先のホテルにあるようなビニールスリッパに、「MATE」と箔押しされた大量のスリッパが並んでいて、昭和の香りを感じずにはいられません。
スリッパに履き替えると、受付&休憩スペースのような大広間(笑)があり、テーブルの上には無造作に盛り付けられたお菓子のお皿が置かれていたり、ちょこんと座って菓子パンをパクついているおばちゃんがいたり。アンケートやレッスン以前に、突っ込みどころが満載です。 -
3. レッスン室 [広さ・快適さ]
小岩校には全部で5つのレッスン室があるそうですが、防音対策が甘すぎるのか、どこからともなくドラムを激しく叩く音が聞こえてきます。
その1つ、私が通されたお部屋は4畳半ほどの広さで、電子ピアノやスピーカーなどの音楽機材、ロッカーや姿見のほか、学生時代にタイムスリップしたかのような昔懐かしい机とイスが置かれています。
いちおうエアコンも完備されて快適そうですが、素人目にもレッスン室の壁はごく普通の素材のような…。
先ほどのドラムの音といい、「私の歌声も筒抜けになるのかしら?」と思うと不安を感じてしまいます。 -
4. 体験レッスンスタート [レッスンの流れ]
「もしかして」とは思っていたものの、何と講師の先生は、先ほど大広間のテーブルで菓子パンをパクついていたおばちゃんでした。
「よろしくお願いします」的なあいさつの後、イスに座るようにすすめられ、まずは呼吸法についてのレクチャーから。
腹式呼吸について説明してくれるのですが、それが何とも分かりづらい。
体のメカニズムだったり、息が声に変わる仕組みだったりを理解し、実践しているプロフェッショナルな方のはずですが、「伝える」ことについてはどうも優れていないようです。
息を吸うときに「シュッ」と音が出るように、とか、息を吸ったときにお腹が膨らんだ感じになればOK、とか。
素人ながらも「え?それで大丈夫?」と思ってしまう教え方です。座学スタイルでの説明が15分ほど続いた後、実際に立って発声してみることに。
まずは声帯への負担が少ないという「ま」の音で、先生→私→先生→私、と順番に発声します。
先生の声量自体はたしかに凄いのですが、普通のお部屋のせいか、声は響かず、ツヤ感のようなものは感じられません。
私の発声を聞いてアドバイスをくれるわけでもなく、先生と交互に歌うことの意味が分からない。
と、思っている間もなく、続いて「あ」の音でも同じことを繰り返し、ここまでで約30分が経過。終了時間が近づき、先生が「せっかく来ていただいたので何か一曲」と楽譜を取り出したのですが、これまた懐メロっぽい曲ばかり。
その中からかろうじて「ハナミズキ」を選び、歌わせていただくことになりました。
先生からアドバイスされたのは、「しっかり息を吸うこと」だけ。
私にとっては少々キーが高めの曲で、一番を歌い終えた頃は喉がヒリッとしていました。「うん。ファルセットは綺麗に出来ていましたね~。」との感想をいただき、「ファルセットって何ですか?」と私。
先生もズッコケたかもしれません。 -
5. コース内容の説明 [料金・支払方法など]
メールに「10分ほど早めにお越しください」と書かれていたのは、アンケートのほかにコース内容や料金を説明するための時間でした。まだレッスンも受けていないのにお金の話、というのに違和感を覚えましたが、説明をしてくださった代表者の方もまた、少々違和感のある女性。小岩で38年の歴史をもつ音楽学院というだけあって、ソフト面もハード面も年季が入っている感じです。
コース
[一般コース] 18,480円(4回/1月・レッスン時間45分)
[一般ライトコース] 16,000円(3回/1月・レッスン時間45分)
[一般ライトコース] 10,800円(2回/1月・レッスン時間45分)★レッスン時間…午後2時~午後11時
★予約方法…あらかじめ希望の曜日・時間を申告するスタイル。そもそもボーカルコースを受講できるのは、月曜日・水曜日の2日間だけ。それぞれの曜日に1人ずつ講師が配属されていて、相互振替ができない専属講師スタイル。仕事やプライベートに忙しい人にとって、振替なしの月4回はかなりハードルが高そう。ただし、いろいろな面でフレキシブルな対応をしてくれるようで、例えば[一般コース]のレッスン時間を1時間にして3回、という使い方もOKとのこと。
★支払方法…現金を教室に持参。
入会時には入会金として10,000円、必要に応じてテキスト代が別途加算されます。
代表の方が「教室にない楽器はない」とおっしゃっていた通り、こちらの教室はボーカルのほか、ピアノやサックス、ドラムといった各種楽器についても指導しています。自宅での練習が難しい場合には、空いている教室を使って練習することも可能。1日2時間までの自主練習は、「毎日来てくれてもいいのよ」だそうです。 -
6. 体験レッスンを受けてみて [感想・実際のレッスンについて]
エレベーターを降りた瞬間から気配を感じていましたが、この教室には何ともユルいムードが漂っています。
常連のおばちゃんと思っていた人が、実はボーカル講師の方だったり。
防音されているはずの部屋から、ドラムの音が漏れてきたり。
良くも悪くもラフな感じで、「気軽に音楽を楽しむ」といった雰囲気でしょうか。
38年の歴史に裏打ちされた真の実力は分かりませんが、少なくともボーカリストとしてスキルアップを目指す方にはオススメできないように思います。
反対に地元にお住いで、都心に出るのはちょっと億劫だな、という方などにはぴったりの場所かもしれません。
たとえ自分のレッスン日ではなくても、大広間でお茶とお菓子が楽しめる、サロンのような使い方もできそうです。 -
7. 講師のレベル [スキル・人間力]
「人は見た目で判断するものではない」と教えられて育った私ですが、さすがに今回は「見た目って大切だ」と思いました。
人と接する仕事をする上で、身だしなみは重要なポイント。
それなのに化粧っ気のない顔に白髪混じりのボブを無造作に束ね、黒Tシャツ&ハーフパンツというスタイルは、講師としてどうなんでしょうか?
私が彼女を常連のおばちゃんだと思った一番の理由は、「これからママさんバレーに行く」的なファッションのせい。
代表者の方はそれを容認して雇っているわけですから、やっぱりユルい感じなんですよね。
スキルやキャリア、声量がプロレベルだからこそ、ギャラをもらって講師のお仕事をされているはず。
でも、「この人みたいに歌いたい」といった憧れや尊敬の念を持ってもらえなければ、プロの講師とはいえないと思いました。